ALK-positive lymphoma, variant of ALCL

PathologyAtlas-ALK-positive ALCL VS-OK

ALK-positive anaplastic large cell lymphoma-Case02

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31歳男性 胸腺・頸部腫瘤

頸部の腫瘤に気づく. 次第に大きくなり受診。頸部腫瘤以外に, 発熱など症状はない。 CTで胸腺に最大の腫瘤が認められ、鎖骨上窩、頸部リンパ節腫大が認められた。肝・脾腫なし。腹部腫瘤は認められない。LDH 192IU/L, sIL-2R 5515 高値。

頸部リンパ節病理組織所見

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いわゆるanaplastic large cellと呼ぶ多型または腎臓型核をもった大型細胞の増殖はみられない。centroblastに似る円形, 卵円形, わずかに切れ込みをもつ核をもつ大型細胞が索状または地図様に集ぞくし, 背景には淡明な細胞質としわのよったhypercrhomaticな核をもつ細胞がシート状に認められる。二種類の細胞がHEでは認められる。
ALK-positive ALCLのvariant, lymphohistiocytic variantが近いと考える

 
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x100HEx200HEx400HEx400HE

免疫染色所見

 
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ALKALKCD30CD30
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CD20_01.jpg
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CD3CD20CD45RO

ALK/p80が細胞質・核に陽性となる。大型類円形核の細胞以外に, やや小型の類円形細胞に陽性細胞が認められるようです。背景細胞の多くはALK陰性。

ALKは核, 細胞質いずれにもびまん性に染まるパターンです。CD3, CD20は陰性でnull cellの様ですがCD45RO(UCHL-1)が膜に陽性となっています。


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