傾向と対策 個人のどこでも読める試験対策覚書なんで、他の人がつかって落ちても知りません. 責任はとれませんよ.
2022年12月18日(日曜日) 東京有明のTOC有明会場で, 65歳定年直前のぢぢいですが, 第3回分子病理専門医試験うけてきました. 午前中は10:00から11:30分まで, 90分で60問のI型試験, 午後は13:00から15:00までの2時間で4問のⅡ型試験です.
東京は快晴, 肌寒い日でしたが、朝から国際展示場ではイベントがおこなわれていたようで, たくさんの若い人たちがゴロゴロとスーツケースを引いて展示場を目指す中, ぽつりと離れてTOC有明に向かいました。それでも175人の受験者がいたそうです.
2型問題
1 IDH1 変異型 diffuse astrocytoma, WHO grade4
2 子宮頸がん squamous cell carcinoma(だったかな?)病理診断はSqCCだった記憶があります.
3 大腸癌 脳転移症例 Lynch 症候群 MSH2 germline変異例(NCCOP)
4 SMARCA4-deficient thoracic tumor
C-CATデータをもとにレポートを書きなさいという出題形式はなく, 最初に体細胞, germ lineの変異遺伝子の意義や腫瘍での重要度などを書きなさいという問題がでていました.
治療については選択問題で正誤をとう形式だったようですが, これがちがっていたら全くできてねえじゃねえか。とにかくじっくり問題を見る時間がないのよ. 1問30分は短い.
今回はNCC oncopanelが2題, 案の定, Foundation One Liquidが1題, Foundation One CDXが1題だったような気がする (65歳児は物忘れが早い)
時間がぎりぎり、考える時間がとれず、やっつけの答えを書きなぐるのみ。まったくできた手ごたえなし. PCばっかり使っているんで字がきたない。採点の先生方、申し訳ない。 各がん種の分子病理学的知識が普段から重要ですな.
それでもヤマかけは 脳腫瘍, SMARCA4-deficient thoracic tumorの2題はあたりました. Lynch Dxもまあ当たりで, 3題あたったのにうまく書けない. トホホ状態です.
1型問題
1時間半,90分で60問。 30分くらい余裕がありました。(適当に答えかいたな!). FISHの異常パターンを選ぶなど、既出の問題がけっこうありました。結構既出が多い.分子病理医用の「青本」やっておけばI型はOKじゃね?
朝、見た問題がいくつか出て、これも助かりました。山かけ能力は衰えてないなあ。若い人にくらべて記憶の定着があやしいので高齢受験者にとって直前は大事ですなあ.2日前では忘れる恐れあり。
胃がんのTGCA分類でHER2が出るんはどれか? 大腸がんの分類はみたが胃がんは見てなかった。 おそらくと思って書いたCMI typeで当たり。これはヤマ感です.(えっ常識?)
いやはや, 定年間際のロートルがなんで試験を受けるんかいなと, 願書だした後で後悔しましたが, いい勉強の機会になりました. 病理も臨床医学の一分野というスタンスできたので、それを再実感することができたわけです.
落ちたらもう受けねえ. これから受ける人はがんばってください. I型は2カ月前でも間に合います. Ⅱ型はじっくり普段から各がん種について分子病理や治療を勉強してないとダメかな?
1.出願資格
2.分子病理専門医試験出願書類
3.出願期間:令和4年(2022年)9月1日より令和4年(2022年)9月30日まで(消印有効:厳守)
4.受験手数料:40,000円(資格審査料10,000円 試験料30,000円)。
5.試験実施日:令和4年(2022年)12月18日(日)
6.試験会場:TOC有明 コンベンションホール(〒135-0063 東京都江東区有明3丁目5-7)
7.試験時間:
8.資格認定料:10,000円
※合格者には後日請求いたします
9.認定証交付日:令和5年(2023年)4月1日
10.試験願書等書類送付先(受付期間:2022年9月1日より9月30日:消印有効 厳守)
〒113-0034 東京都文京区湯島1-2-5 聖堂前ビル7階
日本病理学会 分子病理専門医出願書類受付係 宛
TEL:03-6206-9070 E-mail:jsp-admin@umin.ac.jp ※書類は折り曲げずに角2封筒に入れ、書留郵便・レターパック等、配達記録が残る形態でお送りください。
※到着状況は送り状番号等より各自でご確認ください。病理学会からは到着連絡は致しませんので、送り状番号を必ずお控えください。
※病理学会事務局からの郵送物は、会員システムに登録の送付先へ送ります。
2022/3/30更新
1)分子病理専門医講習会 テキスト (分子病理専門医講習会 受講者テキスト)一般社団法人 日本病理学会編
2)ゲノム研究用・診療用病理組織検体取扱い規程 (ゲノム標準化講習会講習会 受講者テキスト)一般社団法人 日本病理学会 編~ 出版社:羊土社 ISBN 978-4-7581-1846-0
3)がんゲノム医療遺伝子パネル検査実践ガイド 角南 久仁子、畑中豊、小山隆文編 出版社:医学書院 ISBN 978-4-260-04246-8
4)がんゲノム病理学 田中伸哉、西原広史編 出版社: 文光堂 ISBN 978-4-8306-0485-0
5)医療に役立つ遺伝子関連Web情報検索 第2版 中山智祥著 出版社:(株)メディカルサイエンスインターナショナル ISBN 978-4-8157-0197-0
6)新臨床腫瘍学(改訂第5版) 日本臨床腫瘍学会 編 出版社:南江堂 ISBN 978-4-524-23788-3
7)遺伝子検査・染色体検査教本 日本臨床衛生検査技師会 監修 出版社 : 丸善出版 ISBN 978-4621303948
8)遺伝子診療よくわかるガイドマップ 中山智祥著 出版社:(株)メディカルサイエンスインターナショナル ISBN 978-4-8157-0142-0
9)「病理と臨床」次世代病理技術講座(第1~6回) 37巻4~9号
10)「病理と臨床」がんゲノム医療政策と遺伝子パネル検査について(解説) 37巻9号
■WEB上での参考
1) PMDAホームページ コンパニオン診断薬WG
2) e Precision Medicine Japan
3)遺伝性腫瘍e-Learning
4)次世代シークエンサー等を用いた遺伝子パネル検査に基づくがん診療カイダンス 第2.0版 日本癌学会・日本癌治療学会・日本臨床腫瘍学会 2020年3月11日
田中伸哉, 西原広史 編 2021 11/30 第一版
分子病理学基礎知識(第1章)
ゲノム医学の基礎知識(第2章)
ゲノム医学解析手法
病理検体に基づくゲノム解析
がんゲノム医療の臨床(第5章)
バイオバンクと医療ビックデータ(6章)
エキスパートパネルを利用した症例問題(Ⅱ型問題)