Wikipathologica-KDP

DNA polymeraseとDNA複製

細胞はDNAを鋳型にするという方法で, 1本のDNA鎖の塩基配列を相補的なDNA鎖に写し取る. この反応では, DNAらせんの二本鎖を分離して2本のDNAの鋳型鎖(templated strand)をつくり, そのヌクレオチドを相補的な(重合していない)遊離ヌクレオチドが識別しなければならない.

分離して塩基の水素結合供与基と受容基が露出すると, 反応すべき遊離塩基がこれらと塩基対形成ができるようになり, 正しく並んで酵素の触媒作用をうけて重合し新しいDNA鎖を生成する.

DNAを重合する酵素, DNAポリメラーゼ(DNA polymerase)が1957年に発見された. 重合には鋳型一本鎖DNAが必要で基質となる遊離ヌクレオチドはデオキシリボヌクレオシド三リン酸である.

 
 

5-to-3-elongation.jpg DNApolymerase-elongation.jpg

 

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