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T-lymphoblastic leukaemia/ lymphoma†
Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫、NOS( WHO5th classification*1)
定義:
慣例では、末梢血および骨髄が主要病変部位である場合は白血病(T-ALL), リンパ節、胸腺またはその他の結節外部位が主要病変部位である場合はリンパ腫(T-LBL)という用語を使用する。
骨髄と骨髄以外の部位の両方に腫瘍が浸潤している場合、この区別は恣意的[->自分の好みや思い付きにまかせて勝手に行動するさま. 否定的な評価として使われる]になる(原文 The distinction becomes arbitrary)が,
多くの治療プロトコールでは白血病の定義に25%以上の骨髄芽球を使用している。
病変の部位/局在
- T-ALLは定義上、常に骨髄を侵し、ほぼ常に末梢血侵襲を示す。B-ALLとは異なり、著しい骨髄病変を伴う白血病はまれである。
- T-LBLはしばしば縦隔(胸腺)に浸潤しbulky mass形成を示すが, リンパ節や 皮膚, 扁桃腺, 肝臓, 脾臓, 中枢神経系, 精巣(症例あり)など, 節外部位を侵襲することがある. リンパ節病変や縦隔浸潤を伴わない,これら髄外部位への転移はまれである*2
臨床的特徴
- T-ALLは通常、高度の白血球増多を示し、しばしば大きな縦隔または他の組織腫瘤を併発する。 リンパ節腫脹と肝脾腫は一般的である。
- T-ALLはB-ALLと比較して、白血球数と腫瘍負荷が一定であれば、正常な骨髄造血を相対的に温存することが多い。
- T-LBLは前縦隔に腫瘤を認めることが多く、しばしば急速な増殖を示し、時に呼吸器救命救急を要する。胸水および/または心嚢液貯留が報告されている.*3
T-ALL/LBL 縦隔腫瘍, 胸水貯留症例†
70歳男性 KNS
右肺上葉から前縦隔に90mm大の腫瘤あり. 右胸水貯留を伴う. 右主気管支よりEBUS-TBNAをおこなう.