#author("2023-06-21T20:24:38+09:00","","")
#author("2023-06-21T20:24:47+09:00","","")
[[Wikipathologica-KDP]]



***interleukine 2 receptor (interleukine2 receptor) [#y6a71b53]
**interleukine 2 receptor (interleukine2 receptor) [#y6a71b53]

#ref(IL2R.jpg,around,60%)
IL-2Rは, α(CD25, TAC), β(CD122)およびγc(CD132)の3種類のサブユニットから構成されている。

これらのサブユニットの組み合わせによりIL2に対する親和性から以下の3種のレセプターを形成する。
--1. α鎖のみからなる低親和性レセプター

--2. βγ, αβの組み合わせからなる中親和性レセプター

--3. αβγの組み合わせからなる高親和性レセプター

IL-2のシグナルはβγ二量体とαβγの三量体と結合したときのみ細胞内へ伝達される。&color(red){つまりβ, γサブユニットがないとIL-2受容体として機能しない};。

CCP: complement control protein 約60アミノ酸に4つのCysがあり1-3, 2-4間にSS結合がかかる。

JAKキナーゼのうち, &color(red){''JAK3はIL-2受容体γ鎖に会合し''};, その情報を伝える。このためJAK3阻害剤が免疫抑制剤として使えないか期待されている。

Treg(制御性T細胞)の2つの中心的免疫抑制機能メカニズムの一つに, ''IL-2と関連分子の制御''があげられる。(もう一つはCTLA-4の制御)
#br



#clear
#br

**CD25 [#mb10eaa5]
''CD25''は最初に発見された(内山卓先生,京都大学ウイルス研)''サイトカインレセプタ''で後に''IL-2レセプタのα鎖''であることが解明された.

''CCP''(complement control protein)は免疫グロブリンに似た構造で, 7つのβストランドとβターンよりなり((Norman D, et al. Three dimensional structure of a complement control protein module in solution. J Mol Biol 219:717-725, 1991)), 他のβ構造の蛋白との間に接着しやすい. CD25ではCCPの繰り返しが少ないことが特徴。CCPの後にはそれぞれ40アミノ酸の挿入部がありセリン/スレオニンに富み, Oグリコシル糖鎖も多く親水性接着もおこしやすい。

N側のCCP1(D1 domain)でIL-2に結合し, C側のCCP2(D2 domain)でIL-2Rのβ, γ鎖に結合すると推測されている。短い細胞内部分はリン酸化に関与するといわれる。

CD25には細胞外部分のみが切れた可溶性CD25(sCD25)があり, CD25の代謝が盛んなとき血清中に増加し臨床的に有用である。sIL-2R

正常細胞に発現はすくないが, &color(#e2041b){''活性化T, Bリンパ球に発現しIL-2を受け取りさらに増殖する''};。さらに&color(#e60033){活性化された単球, NK細胞, マクロファージ, 胸腺細胞, 骨髄幹細胞, オリゴデンドロサイト};にもみられるがこちらは従と考えられる。~

制御性T細胞は CD4+, CD25+

&color(crimson){''ATL, EBV-infected B cell, Hodgkin cell, Crohn病浸潤リンパ球の50%以上, hairly cell leukemiaなど活性化された疾患のT,Bリンパ球に''};多く認められる。



''CD122''

IL-15も結合しT細胞の増殖を引き起こす。

トップ   編集 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS