Chronic neutrophilic leukaemia
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[[Wikipathologica-KDP]] *Chronic neutrophilic leukaemia 慢性好中球性白血病 [#b84fca00] ***WHO2017 定義の項目 [#id570404] #ref(CNLcriteriaWHO2017.jpg,around,right,75%) >CNLは末梢血好中球増多の持続, 好中球性顆粒球系細胞の増加による骨髄過形成, 肝脾腫, を特徴とするまれなmyeloproliferative neoplasm(MPN)のひとつ. > &color(crimson){ph1染色体, '''''bcr-abl1''''' fusionは認められない};.(WHOのCMLを除外) > 診断のためには''leukemoid reaction類白血病反応/反応性好中球増多, その他のMPN, MDS/MPNを除外する必要''がある. ***形態 [#e863066f] ''末梢血; '' -好中球増多. 白血球は≧25000/μl. 好中球は通常分葉核が多い. 杆状核(band form)がかなり増えることもある. -ほぼすべての症例では, 好中球前駆細胞(promyelo, myelo, meta)は白血球のうち, 5%未満にすぎない.~ ときに, 10%まで占めることもある. -骨髄芽球は, 末梢血中にはほとんど観察されない -好中球は, しばしば中毒顆粒やDohle小体が観察されるが正常好中球の形態像を示す. --[注] 中毒顆粒やDohle小体出現は, 多発性骨髄腫関連 leukemoid reactionによりコンスタントにみられる. -好中球に異形成はなく, 赤血球や血小板は正常形態を示す. (No dysplastic features of blood cells in PB) ''骨髄'' -好中球増多により過形成髄hypercellular marrowを示す. &color(crimson){M/E比は20に達することあり.}; -診断時, myeloblasts, promyelocytesの増加(%上昇)はみられない. myelocyte, 成熟好中球は増加している. -赤芽球, 巨核球が増加することがある. Mgkは正常細胞だが小型Mgkが増加することあり. 過分葉のMgkが出現すると記載した成書もある¬e{:Foucar K, et al Bone marrow pathology 3rd Ed pp299-302,ASCPpress}; -3系統造血細胞に&color(blue){''明らかなdysplasia異形成は認められない.''}; -異形成が出現する場合は, &color(crimson){''atypical CML(BCR-ABL1陰性)''};を考えるべきである -細網線維増生はみられない. ''肝脾腫'' -腫瘍性好中球の臓器浸潤により肝脾腫がおこる. -脾臓では赤脾髄に, 肝臓では類洞, グリソン鞘いずれにも浸潤が認められる. #br &color(darkmagenta){''Multiple myeloma, MGUSに合併する類白血病反応''}; -好中球増多による骨髄検査で''形質細胞性腫瘍''が見つかった場合は, CNLと診断する前に, 細胞および分子学的技法により好中球のクロナリティを確認する必要がある. #br > ***細胞化学, 分子遺伝学 [#dc899cfb] -CNLでは, ''NAPスコアが高値を示す''. (%%%まれに正常あるいは低下することはある%%%ので注意が必要) -類白血病反応でも高NAPスコアを示すため診断上あまり有用ではない。NAPスコア以外の細胞化学異常は報告されていない. -CMLとの鑑別にはBCR-ABL1 fusion検査が必須. -細胞遺伝学的検査(核型)では, 90%が正常を示す. -10%には, クロナールな核型異常が認められる-- +8, +9, +21. del(7q), del(20q)が多い異常. -del(11q), del(12p), nullisomy 17, complex karyotypeが少数に認められる. いくつか反復性のない異常も報告されている. -Ph chromosome, '''''BCR-ABL1''''' fusionは認められない. -&color(#e2041b){''CNLは CSF3R変異と強い関連があり, SETBP1, ASXL1変異がしばしば同時に認められている.''}; -ASXL1変異の共存は, 予後不良とされている. -CSF3R変異はBCR-ABL1陰性 atypical CMLの8/20症例(初診時)にも認められたとする報告がある¬e{:Maxson JE, et al. Oncogenic CSF3R mutations in chronic neutrophilic leukemia and atypical CML.N Engl J Med. 2013 May 9;368(19):1781-90.};が追試研究ではそれほど高率には認められていない.¬e{:Pardanani A, et al. CSF3R T618I is a highly prevalent and specific mutation in chronic neutrophilic leukemia.Leukemia. 2013 Sep;27(9):1870-3.};¬e{:Wang SA, et al. Atypical chronic myeloid leukemia is clinically distinct from unclassifiable myelodysplastic/myeloproliferative neoplasms. Blood. 2014 Apr 24;123(17):2645-51.}; CNL --> Chronic neutrophilic leukaemia-WHO5th &ref(CNL-WHO5th.txt);
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[[Wikipathologica-KDP]] *Chronic neutrophilic leukaemia 慢性好中球性白血病 [#b84fca00] ***WHO2017 定義の項目 [#id570404] #ref(CNLcriteriaWHO2017.jpg,around,right,75%) >CNLは末梢血好中球増多の持続, 好中球性顆粒球系細胞の増加による骨髄過形成, 肝脾腫, を特徴とするまれなmyeloproliferative neoplasm(MPN)のひとつ. > &color(crimson){ph1染色体, '''''bcr-abl1''''' fusionは認められない};.(WHOのCMLを除外) > 診断のためには''leukemoid reaction類白血病反応/反応性好中球増多, その他のMPN, MDS/MPNを除外する必要''がある. ***形態 [#e863066f] ''末梢血; '' -好中球増多. 白血球は≧25000/μl. 好中球は通常分葉核が多い. 杆状核(band form)がかなり増えることもある. -ほぼすべての症例では, 好中球前駆細胞(promyelo, myelo, meta)は白血球のうち, 5%未満にすぎない.~ ときに, 10%まで占めることもある. -骨髄芽球は, 末梢血中にはほとんど観察されない -好中球は, しばしば中毒顆粒やDohle小体が観察されるが正常好中球の形態像を示す. --[注] 中毒顆粒やDohle小体出現は, 多発性骨髄腫関連 leukemoid reactionによりコンスタントにみられる. -好中球に異形成はなく, 赤血球や血小板は正常形態を示す. (No dysplastic features of blood cells in PB) ''骨髄'' -好中球増多により過形成髄hypercellular marrowを示す. &color(crimson){M/E比は20に達することあり.}; -診断時, myeloblasts, promyelocytesの増加(%上昇)はみられない. myelocyte, 成熟好中球は増加している. -赤芽球, 巨核球が増加することがある. Mgkは正常細胞だが小型Mgkが増加することあり. 過分葉のMgkが出現すると記載した成書もある¬e{:Foucar K, et al Bone marrow pathology 3rd Ed pp299-302,ASCPpress}; -3系統造血細胞に&color(blue){''明らかなdysplasia異形成は認められない.''}; -異形成が出現する場合は, &color(crimson){''atypical CML(BCR-ABL1陰性)''};を考えるべきである -細網線維増生はみられない. ''肝脾腫'' -腫瘍性好中球の臓器浸潤により肝脾腫がおこる. -脾臓では赤脾髄に, 肝臓では類洞, グリソン鞘いずれにも浸潤が認められる. #br &color(darkmagenta){''Multiple myeloma, MGUSに合併する類白血病反応''}; -好中球増多による骨髄検査で''形質細胞性腫瘍''が見つかった場合は, CNLと診断する前に, 細胞および分子学的技法により好中球のクロナリティを確認する必要がある. #br > ***細胞化学, 分子遺伝学 [#dc899cfb] -CNLでは, ''NAPスコアが高値を示す''. (%%%まれに正常あるいは低下することはある%%%ので注意が必要) -類白血病反応でも高NAPスコアを示すため診断上あまり有用ではない。NAPスコア以外の細胞化学異常は報告されていない. -CMLとの鑑別にはBCR-ABL1 fusion検査が必須. -細胞遺伝学的検査(核型)では, 90%が正常を示す. -10%には, クロナールな核型異常が認められる-- +8, +9, +21. del(7q), del(20q)が多い異常. -del(11q), del(12p), nullisomy 17, complex karyotypeが少数に認められる. いくつか反復性のない異常も報告されている. -Ph chromosome, '''''BCR-ABL1''''' fusionは認められない. -&color(#e2041b){''CNLは CSF3R変異と強い関連があり, SETBP1, ASXL1変異がしばしば同時に認められている.''}; -ASXL1変異の共存は, 予後不良とされている. -CSF3R変異はBCR-ABL1陰性 atypical CMLの8/20症例(初診時)にも認められたとする報告がある¬e{:Maxson JE, et al. Oncogenic CSF3R mutations in chronic neutrophilic leukemia and atypical CML.N Engl J Med. 2013 May 9;368(19):1781-90.};が追試研究ではそれほど高率には認められていない.¬e{:Pardanani A, et al. CSF3R T618I is a highly prevalent and specific mutation in chronic neutrophilic leukemia.Leukemia. 2013 Sep;27(9):1870-3.};¬e{:Wang SA, et al. Atypical chronic myeloid leukemia is clinically distinct from unclassifiable myelodysplastic/myeloproliferative neoplasms. Blood. 2014 Apr 24;123(17):2645-51.}; CNL --> Chronic neutrophilic leukaemia-WHO5th &ref(CNL-WHO5th.txt);
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