Myelodysplastic syndromes
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[[Wikipathologica-KDP]] #br *Myelodysplastic syndrome&color(#e60033){s}; - WHO 5th classification and ICC classification [#h9cbb968] 作成中 国際コンセンサス分類(ICC)文献¬e{:Arber DA, Orazi A, Hasserjian RP, et al. International Consensus Classification of Myeloid Neoplasms and Acute Leukemias: integrating morphologic, clinical, and genomic data. Blood 2022; 140:1200-1228};.-->&ref(MDS-ICC classification2022.txt); 世界保健機関第 5 版(WHO5)online β版あり. 文献¬e{:Khoury JD, Solary E, Abla O, et al. The 5th edition of the World Health Organization Classification of Haematolymphoid Tumours: Myeloid and Histiocytic/Dendritic Neoplasms. Leukemia 2022; 36:1703.}; *MDS診断のアルゴリズム [#h43b1eca] 名古屋第一赤十字病院 伊藤雅文先生 第5回東京骨髄病理研究会講演から。 **骨髄クロット標本におけるMDS診断のポイント [#w40fd2d0] MDSは境界病変が多くアルゴリズムのとおりにはいかない症例も多い。それでも80%, あるいは90%ほどの症例は診断できるとおもわれる。(伊藤雅文) ''MDSが疑われる患者さんの骨髄組織標本を前にして評価するべきこと'' -1. Cellularityは &color(red){低形成なのか正ないし過形成};なのか。クロットを対物レンズ2-4倍の低倍で観察する。 -2. 低形成であればパターンは &color(blue){''Patchyか diffuse''};か -3. 赤芽球過形成か, 顆粒球過形成か -4. 赤芽球の血島形成は明瞭か, 不明瞭か -5. 成熟巨核球が多いか, 少ないか -6. 微小巨核球(micro Mgk)があるか? 通常染色では無理-->免疫染色をおこなう(CD42b) -7. 芽球はあるか? CD34染色を併用。c-KIT染色も追加するほうがよい.(単球系, 赤芽球系, 巨核球系の芽球の場合, CD34陰性のこともある-谷岡 追加) #br このうち, &color(#e60033){1-5までを順番に&color(red){''BMクロット(ASD/Giemsa染色が必須)''};標本においてきちんと評価できれば80%(実は90%も可能)の症例は診断が可能};。 6, 7は免疫染色を追加して判断する。1-5にあてはまらない症例は特殊な症例。それはもっと別のアプローチをすればよい。 ===> [[ASD/ Giemsa染色の方法(磐田市立総合病院の染色)>ASD/Giemsa 染色--骨髄クロット・生検組織の染色]] &color(red){SIZE(24){■}}; ''CellularityがNormo~hyper''の場合。(多くの症例はこちらに入る) #ref(MDS-Dx_Argorism02.jpg,around,80%) -1. Myeloid-richかErythroid-richかを判定する。 #br -2. 赤芽球島が存在するかどうかを見分ける。赤芽球島がしっかりあればHigh-gradeはまずない。 #br -3. Myeloid-rich → 赤芽球島(+) → Low-grade MDS #br -4. Myeloid-rich → 赤芽球島(-) → micro MgK(+)なら High-grade, (-)なら Low-garde #br -5. Erythroid-rich → 赤芽球島(+) → Low-grade MDS/ RARS #br -6. Erythoid-rich → 赤芽球島がみあたらない → High-grade MDS/ AML-M6 #clear #br &color(blue){SIZE(24){■}}; ''Cellularityが Hypocellular''の場合。 #ref(MDS_hypocellular_argorism02.jpg,around,80%) &color(red){''骨髄が低形成の場合, 細胞の存在パターンが大切となる''};。diffuseかpatchyかを判定することからアルゴリズムが始まる。 -Hypo-Patchy → Myeloidがあるかないか?(ASDで見る) → Myeloid(-)~few → MgK(+)/ microMgK(+) → low-grade MDS(この流れにHigh-gradeはほぼない) #br -Hypo-Patchy → Myeloid(-)~few → Mgk(-)/microMgk(-) → AA / 二次性造血障害 AAの診断には, CD8を染めてCD8+ T細胞の有無を調べる #br -Hypo-Patchy → Myelodi多い → Mgk(+)/microMgk(-) → secondary (SLEなどの二次造血障害). 骨髄脂肪変性などを見る。 #br -Hypo-Patchy → Myeloid+/多い → Mgk+/ microMgk+ → low-grade MDS #clear #br #br &color(blue){SIZE(24){■}}; hypocellular marrowの細胞分布パターン &ref(Hypo-diffuse_MDS.jpg,,60%); &ref(Hypo-patchy_MDS.jpg,,60%); 細胞存在パターン;左:hypo-diffuse 右:hypo-patchy &color(#c9171e){''Hypo-diffuseは存在すれば「病気」の異常な状態とみなしてよい''};。''Hypo-patchyは高齢者骨髄に似る所見'' #br &color(blue){SIZE(24){■}}; ''低形成性白血病の独立性''(伊藤雅文Dr) -低形成骨髄病変で芽球が急性白血病の定義を満たす場合&color(red){低形成性白血病(HypoAML)};として非定型的白血病に分類される -WHO分類では''その独立性を認めていない''が、&color(red){病理形態的に均一な組織像を呈する}; -''M0に相当する未(微)分化骨髄芽球'' -染色体異常は通常のGバンド検索では見られない。 -長期観察で、&color(red){芽球は均一で増殖パターンは不変}; -&color(red){造血不全が死因};となる -臨床病理学的に&color(red){独立した疾患概念である。}; //IWT-H1505890 case
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[[Wikipathologica-KDP]] #br *Myelodysplastic syndrome&color(#e60033){s}; - WHO 5th classification and ICC classification [#h9cbb968] 作成中 国際コンセンサス分類(ICC)文献¬e{:Arber DA, Orazi A, Hasserjian RP, et al. International Consensus Classification of Myeloid Neoplasms and Acute Leukemias: integrating morphologic, clinical, and genomic data. Blood 2022; 140:1200-1228};.-->&ref(MDS-ICC classification2022.txt); 世界保健機関第 5 版(WHO5)online β版あり. 文献¬e{:Khoury JD, Solary E, Abla O, et al. The 5th edition of the World Health Organization Classification of Haematolymphoid Tumours: Myeloid and Histiocytic/Dendritic Neoplasms. Leukemia 2022; 36:1703.}; *MDS診断のアルゴリズム [#h43b1eca] 名古屋第一赤十字病院 伊藤雅文先生 第5回東京骨髄病理研究会講演から。 **骨髄クロット標本におけるMDS診断のポイント [#w40fd2d0] MDSは境界病変が多くアルゴリズムのとおりにはいかない症例も多い。それでも80%, あるいは90%ほどの症例は診断できるとおもわれる。(伊藤雅文) ''MDSが疑われる患者さんの骨髄組織標本を前にして評価するべきこと'' -1. Cellularityは &color(red){低形成なのか正ないし過形成};なのか。クロットを対物レンズ2-4倍の低倍で観察する。 -2. 低形成であればパターンは &color(blue){''Patchyか diffuse''};か -3. 赤芽球過形成か, 顆粒球過形成か -4. 赤芽球の血島形成は明瞭か, 不明瞭か -5. 成熟巨核球が多いか, 少ないか -6. 微小巨核球(micro Mgk)があるか? 通常染色では無理-->免疫染色をおこなう(CD42b) -7. 芽球はあるか? CD34染色を併用。c-KIT染色も追加するほうがよい.(単球系, 赤芽球系, 巨核球系の芽球の場合, CD34陰性のこともある-谷岡 追加) #br このうち, &color(#e60033){1-5までを順番に&color(red){''BMクロット(ASD/Giemsa染色が必須)''};標本においてきちんと評価できれば80%(実は90%も可能)の症例は診断が可能};。 6, 7は免疫染色を追加して判断する。1-5にあてはまらない症例は特殊な症例。それはもっと別のアプローチをすればよい。 ===> [[ASD/ Giemsa染色の方法(磐田市立総合病院の染色)>ASD/Giemsa 染色--骨髄クロット・生検組織の染色]] &color(red){SIZE(24){■}}; ''CellularityがNormo~hyper''の場合。(多くの症例はこちらに入る) #ref(MDS-Dx_Argorism02.jpg,around,80%) -1. Myeloid-richかErythroid-richかを判定する。 #br -2. 赤芽球島が存在するかどうかを見分ける。赤芽球島がしっかりあればHigh-gradeはまずない。 #br -3. Myeloid-rich → 赤芽球島(+) → Low-grade MDS #br -4. Myeloid-rich → 赤芽球島(-) → micro MgK(+)なら High-grade, (-)なら Low-garde #br -5. Erythroid-rich → 赤芽球島(+) → Low-grade MDS/ RARS #br -6. Erythoid-rich → 赤芽球島がみあたらない → High-grade MDS/ AML-M6 #clear #br &color(blue){SIZE(24){■}}; ''Cellularityが Hypocellular''の場合。 #ref(MDS_hypocellular_argorism02.jpg,around,80%) &color(red){''骨髄が低形成の場合, 細胞の存在パターンが大切となる''};。diffuseかpatchyかを判定することからアルゴリズムが始まる。 -Hypo-Patchy → Myeloidがあるかないか?(ASDで見る) → Myeloid(-)~few → MgK(+)/ microMgK(+) → low-grade MDS(この流れにHigh-gradeはほぼない) #br -Hypo-Patchy → Myeloid(-)~few → Mgk(-)/microMgk(-) → AA / 二次性造血障害 AAの診断には, CD8を染めてCD8+ T細胞の有無を調べる #br -Hypo-Patchy → Myelodi多い → Mgk(+)/microMgk(-) → secondary (SLEなどの二次造血障害). 骨髄脂肪変性などを見る。 #br -Hypo-Patchy → Myeloid+/多い → Mgk+/ microMgk+ → low-grade MDS #clear #br #br &color(blue){SIZE(24){■}}; hypocellular marrowの細胞分布パターン &ref(Hypo-diffuse_MDS.jpg,,60%); &ref(Hypo-patchy_MDS.jpg,,60%); 細胞存在パターン;左:hypo-diffuse 右:hypo-patchy &color(#c9171e){''Hypo-diffuseは存在すれば「病気」の異常な状態とみなしてよい''};。''Hypo-patchyは高齢者骨髄に似る所見'' #br &color(blue){SIZE(24){■}}; ''低形成性白血病の独立性''(伊藤雅文Dr) -低形成骨髄病変で芽球が急性白血病の定義を満たす場合&color(red){低形成性白血病(HypoAML)};として非定型的白血病に分類される -WHO分類では''その独立性を認めていない''が、&color(red){病理形態的に均一な組織像を呈する}; -''M0に相当する未(微)分化骨髄芽球'' -染色体異常は通常のGバンド検索では見られない。 -長期観察で、&color(red){芽球は均一で増殖パターンは不変}; -&color(red){造血不全が死因};となる -臨床病理学的に&color(red){独立した疾患概念である。}; //IWT-H1505890 case
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