Progressive transformation of germinal center (PTGC)
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[[Wikipathologica-KDP]] *症例;Progressive transformation of germinal center (PTGC) [#i08b830f] 43歳男性 頸部リンパ節 平成X年1月頃から頸部他表在リンパ節の腫大あり。精査を行うが悪性疾患の可能性乏しく経過観察となる。11月になっても頸部リンパ節の腫大が改善せず。生検をおこなう。 軽度肝機能障害ありAST 61, ALT 132, LDH 175IU/l, sIL-2R 422, CRP(-) **頸部リンパ節生検標本病理所見 [#h1a7f5a2] Virtual Slideを見る--->[[頸部リンパ節:http://210.225.236.18:8080/NDPServe.dll?ViewItem?ItemID=129]] 右クリックで新しいウィンドウで開くと便利です。 ***HE染色像と免疫染色 [#q9f2b500] クリックで大きな画像が見られます。 #gallery(left,nowrap,noadd){{ HE01.jpg>HE loupe像 HE02.jpg>HE x100 CD20a.jpg>CD20 CD10a.jpg>CD10 CD10Ma.jpg>CD10 }} #br #gallery(left,nowrap,noadd){{ bcl2a.jpg>BCL2 bcl2Ma.jpg>BCL2 CD5ajpg.jpg>CD5 CD5Ma.jpg>CD5 }} #br 不整形の胚中心(CD20+, CD10+, BCL2-)のまわりにはCD5陽性リンパ球が多く存在してマントル層を形成している. (IgD染色でもマントル層はよく認識できる). 胚中心内のCD5+ cellはfollicular helper T-cellのようです. ''病理組織所見'' 大きな胚中心を持つ多数のリンパ濾胞が見られる。胚中心の辺縁は不明瞭でマントル層も薄くなっている。1カ所マントル層リンパ球の侵入によりバラバラになった巨大な胚中心が認められ, ''macrofollicular pattern''と記載される''PTGC''です。&br; 鑑別にあがるfollicular lymphoma floral variantは&color(blue){全ての濾胞が腫瘍性};であり, 本症例では除外可能と考える。 Diagnosis: ''Reactive lymphadenitis with PTGC'' &SIZE(16){&color(red){''PTGCは組織所見であり, 単独の疾患単位ではありません。''};}; ***謝辞 [#m19462f6] PTGCの診断について群馬がんセンター, 小島勝先生( 故人, 独協医科大学病理学講座教授)にconsultationしました。深謝いたします。 **References [#se62c806] 濾胞のevolutionについて記載した論文(小島先生お薦め) Follicular Hyperplasia, Follicular Lysis, and Progressive Transformation of Germinal Centers: A Sequential Spectrum of Morphologic Evolution in Lymphoid Hyperplasia Chung-Che Chang, et al, Am J Clin Pathol 2003; 120:322-6 -PTGCはReactive hyperplasiaの,一組織形態像として「germinal centers that are lost in a mass of lymphocytes」と記載されたのが最初であり(Lennert and Mueller-Hermelink, 1975), reactive follicular hyperplasiaのリンパ節に一番よく出現する. #br -chronic nonspecific lymphadenitisを示す反応性リンパ節に3.5%から10%が一カ以上のPTGC領域がみられると報告されている。() #br -小児例の50%未満には持続性あるいは再発性のPTGCが同一リンパ節領域に出現することがある。 #br -florid PTGCはリンパ節過形成に認められる主要なパターンであり, 小児か20-30歳代の若い男性で, 頸部>鼠径部>腋窩部の順に認められる, 無症状, 単発性のリンパ節腫大
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[[Wikipathologica-KDP]] *症例;Progressive transformation of germinal center (PTGC) [#i08b830f] 43歳男性 頸部リンパ節 平成X年1月頃から頸部他表在リンパ節の腫大あり。精査を行うが悪性疾患の可能性乏しく経過観察となる。11月になっても頸部リンパ節の腫大が改善せず。生検をおこなう。 軽度肝機能障害ありAST 61, ALT 132, LDH 175IU/l, sIL-2R 422, CRP(-) **頸部リンパ節生検標本病理所見 [#h1a7f5a2] Virtual Slideを見る--->[[頸部リンパ節:http://210.225.236.18:8080/NDPServe.dll?ViewItem?ItemID=129]] 右クリックで新しいウィンドウで開くと便利です。 ***HE染色像と免疫染色 [#q9f2b500] クリックで大きな画像が見られます。 #gallery(left,nowrap,noadd){{ HE01.jpg>HE loupe像 HE02.jpg>HE x100 CD20a.jpg>CD20 CD10a.jpg>CD10 CD10Ma.jpg>CD10 }} #br #gallery(left,nowrap,noadd){{ bcl2a.jpg>BCL2 bcl2Ma.jpg>BCL2 CD5ajpg.jpg>CD5 CD5Ma.jpg>CD5 }} #br 不整形の胚中心(CD20+, CD10+, BCL2-)のまわりにはCD5陽性リンパ球が多く存在してマントル層を形成している. (IgD染色でもマントル層はよく認識できる). 胚中心内のCD5+ cellはfollicular helper T-cellのようです. ''病理組織所見'' 大きな胚中心を持つ多数のリンパ濾胞が見られる。胚中心の辺縁は不明瞭でマントル層も薄くなっている。1カ所マントル層リンパ球の侵入によりバラバラになった巨大な胚中心が認められ, ''macrofollicular pattern''と記載される''PTGC''です。&br; 鑑別にあがるfollicular lymphoma floral variantは&color(blue){全ての濾胞が腫瘍性};であり, 本症例では除外可能と考える。 Diagnosis: ''Reactive lymphadenitis with PTGC'' &SIZE(16){&color(red){''PTGCは組織所見であり, 単独の疾患単位ではありません。''};}; ***謝辞 [#m19462f6] PTGCの診断について群馬がんセンター, 小島勝先生( 故人, 独協医科大学病理学講座教授)にconsultationしました。深謝いたします。 **References [#se62c806] 濾胞のevolutionについて記載した論文(小島先生お薦め) Follicular Hyperplasia, Follicular Lysis, and Progressive Transformation of Germinal Centers: A Sequential Spectrum of Morphologic Evolution in Lymphoid Hyperplasia Chung-Che Chang, et al, Am J Clin Pathol 2003; 120:322-6 -PTGCはReactive hyperplasiaの,一組織形態像として「germinal centers that are lost in a mass of lymphocytes」と記載されたのが最初であり(Lennert and Mueller-Hermelink, 1975), reactive follicular hyperplasiaのリンパ節に一番よく出現する. #br -chronic nonspecific lymphadenitisを示す反応性リンパ節に3.5%から10%が一カ以上のPTGC領域がみられると報告されている。() #br -小児例の50%未満には持続性あるいは再発性のPTGCが同一リンパ節領域に出現することがある。 #br -florid PTGCはリンパ節過形成に認められる主要なパターンであり, 小児か20-30歳代の若い男性で, 頸部>鼠径部>腋窩部の順に認められる, 無症状, 単発性のリンパ節腫大
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